「虹の橋」と「雨降り地区」の話
この世には天界と結ぶ虹の橋があり
「ペット」は亡くなると全員この地に来ます。
橋の入り口には、
1年中シトシトと冷たい雨が降り
動物達が寒さと悲しみに打ちひしがれる
「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。
ほとんどの子は半年足らずでこの地を出て、
恵まれた環境の「レインボー広場」で
楽しく暮らせますが、
何年経っても「雨降り地区」から
出て行けない子もいます。
この地に降る雨は大好きな人が流す
未練の涙…。
同じ想いの『あの子』も悲しみの涙に暮れて
次の一歩を踏み出せません。
『あの子』が1日も早く
「レインボー広場」に移るには、
「あなた」が悲しみに暮れるより
『あの子』の「雨降り地区」からの
脱出を願い、
追善供養に励むしかありません。
レインボー広場
『あの子』が無事に雨降り地区を抜けると、
そこは常に春の「レインボー広場」です。
綺麗な小川が流れ
遠くの丘まで柔らかい草原が続きます。
そして美味しい水と食べ物が溢れるこの地で、
年老いた者は若返り、病弱の者
傷ついた者、痛みに苦しんでいた者も
元気になり仲間と駈け回って遊びます。
しかし…、そんな恵まれた環境なのに
『あの子』達は、何処か
心の穴が埋まりません。
それは『あの子』を愛してくれた
「特別な人」が側に居ないからです。
そして 『あの子』がいつもの様に、
特別な人と過ごした日々を
思い出していたある日
大好きな人の足音に気付いて振り返り、
一目散に「特別な人」の胸に
飛び込みました。
2人は泣きじゃくりながら抱き合い、
これからはレインボー広場に
頻繁に会いに来ること
そして「いつかは2人で一緒に虹の橋を渡る」ことを固く約束します。